日本は本当にイケてないのか


炎上中の記事を読んで色々思ったので、思ったことをまとめてみます。炎上記事にマジレスするのは気が引けますが、誤解して欲しくないので違う見方も伝えたいです。まだ海外在住歴は2年半弱ですが、シンガポールに2年、現在サンフランシスコに移ってきた視点から、海外から日本がどういう風に見られているのか、もっと事実をベースに語れると思います。

東南アジアから日本はどう見られているのか

まず炎上記事にある、シンガポールで日本がイケてないって部分ですが、正直「何を言ってるんだ?」と最初に感じました。期待値が高すぎたのでしょうか。

一言で言うと東南アジアで日本のブランド力はまだまだ強いと思います。では具体的な例を幾つか。

日本の食

日本の食は東南アジアで広く一般的に受け入れられています。日系の飲食店が多く進出してきているので、日本食=寿司というようなイメージからはもうだいぶ先を行っていて、各ジャンルに細分化されてきています。

特にラーメンの人気は凄いです。シンガポールに一風堂は6店舗、空港にもあるくらいですし、他にも人気店には長い行列ができます。

シンガポールには北海道ソフトクリーム屋だってあるし、とんかつ屋だって何店もありますよ。

しかしどこも高いので、東南アジアで日本食のイメージは、美味しいけど高い!という感じです。ただ人気は間違いなくあります。

あと日本のお菓子も大変人気があります。特に驚いたのは、東京バナナの認知度が非常に高いことでした。

分かりやすいからみんなお土産に買うんでしょうね。「日本に帰った時はあれを是非買ってきてくれ」と頼まれたこともあるくらいです。他にもっとおいしいもの色々あるよって感じですが。(笑)

とにかく一言でまとめるとまず、東南アジアで少なくとも食という視点では日本はとてもイケてます。

アニメや漫画

こちらも東南アジアでの人気は凄いです。アニメは特別な人が見るというような時代はとうに過ぎて、一ジャンルとして受け入れられているイメージです。

ワンピース、ナルトなんかは見てる友達たくさんいたし、そいういう影響で「うおー」とか「行くぞー!」とか「この野郎!」とかアニメで出てくるけど、日常じゃあんまり使えないような、変な日本語ばっかり知ってたりします。(笑)

さらにそういう影響で、思っていた以上に日本語を勉強している人が多くいました。

あとは、アニメでも漫画でもないですが、とても驚いたのが、「絶対に笑ってはいけない」が人気あります。(笑)

日本への旅行

昨年は円安の影響もあって、とにかく日本に旅行に行く同僚が多かったです。

日本には観光名所が本当にたくさんありますし、前述の食や文化ですでに興味を持ってる人が多いので、行きたい!と思う人が非常に多いですし、行った人はみんな非常に高い満足度で帰ってきます。

なので少なくとも彼らは日本イケてるって思ってるんじゃないでしょうか?(笑)

サンフランシスコから見た日本

まだ移ってきたばかりではありますが、東南アジアで見てきた現地の人たちの日本への関心に比べると、若干距離があると感じてます。

しかし食について言えば、ベイエリアでのラーメンブームも凄い勢いですし、寿司はもう日常的に食べるものとしての地位を獲得しています。握りは高いので、大体ロールなので、ロール=寿司的なイメージがあるのは日本人としては若干残念ですが。(笑)

日本車はとても多いですが、一周回って普通にある選択肢の中の一つになってるという感じでしょうか。

じゃあ日本の何がダメなのか

日本は食やアニメなど独特でクオリティの高いコンテンツも豊富だし、車や電化製品など海外の生活の一部として当たり前に使われるものも生み出してきました。イケてるイケてないという、曖昧な基準はかなりどうでもいいですが、海外においてある程度の存在感があるのは確かです。

ただ課題なのはこれからそれをどうやって維持またはさらに発展させて、自国の経済に還元していくかということじゃないでしょうか。

前述のアニメ・漫画とかたくさんの人が見てますが、大体海賊サイトなので利益は全く入ってこないわけです。(NetflixやCrunchyrollは頑張ってると思いますが。)漫画の海賊サイトとか、週刊誌とほぼ同じタイミングで翻訳までされたものが上がっています。

日本の良い資産を活用して、もっともっと海外にインパクトを与えられるはずですが、それができる人材が圧倒的に少ないと思ってます。つまり、海外に出て行く日本人がまだまだ少ないので、日本の資産を正しく活用する方法がわからないのです。

もっと多くの人が海外に出て視野を広げないと、炎上記事のように「なんかよくわからないけど、日本やばそうだ」という具体性に欠ける危機感や、「日本は素晴らしい」と変に盲信して取り残されてしまうことになりかねません。必要なのはこれからどうしていくべきかという、建設的な議論のはずです。

最近海外在留邦人が過去最多になったというニュースがありましたが、まだまだ少ないと感じてます。海外に対して日本の存在感を出すには、海外に日本人が居て、そこで活躍するということが単純に考えて必要です。なので、是非もっと多くの人が海外に興味を持って、どんどん海外に出て行って欲しいと思ってます。

日本も素晴らしいですが、一度海外出てみると面白いですよ!

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