非帰国子女の英語勉強法 英語学習に対する意識が変わったきっかけ


僕は日本にいた時、ずっと英会話学校に通っていたのですが、その時に教えてもらっていた先生がいました。スパルタで厳しい人だったのですが、教えるのがとても上手く丁寧で、この先生のお陰で自分の英語力は非常に伸びました。

今回は、その先生にある時言われてハッとして、英語学習の転機となったエピソードを紹介します。恐らく6、7年前の話ですが、これを期に自分の語学学習に対する考え方が大きく変わりました。

ある年の初めに、その年初めての授業を受けるため、いつも通り英会話学校に行った時の事です。

年初めの授業でしたのでまず、

「今年の目標はなんだ?」

と先生に聞かれました。そこで、

「今年はもっと英語を頑張りたいです。」

と答えました。すると突然、

「お前はソフトウェアエンジニアだろ? 新しいプログラミング言語を学ぶ時って何をするんだ?」

と先生が聞くのです。ビックリしたものの、

「まずその言語の参考書を買って、毎日読み進めながら、コードを書いて色々テストしてみる感じかな」

と答えます。すると、

「プログラミング言語と英語、どっちが難しいと思う?」

と聞かれました。

「それは英語に決まってるでしょ」

当たり前の話です。しかしすかさず先生は、

「なるほど。さっき新しいプログラミング言語覚える時は、毎日少しずつ勉強するって言ったよな。プログラミング言語を覚えるのに毎日勉強するのに、なんで英語は毎日勉強しないんだ? 英語の方が難しいんだろ?」

確かに。。

正直意表を突かれました。しかしその通りです。忙しい事などを理由に勉強するのは英会話学校の前だけでした。

先生はこう続けました。

「シュ・ハ・リって知ってるか? マーシャルアーツの言葉だ。語学学習はシュハリなんだ。

シュは守ると書く。”守”はつまりルールを徹底的に守ること、語学学習ではまず文法というルールを徹底的に守るところから始まるんだ。文法は本当に大事で、これがきちんと理解出来ていないと先のステップに行くことはできない。

次のステップ、ハは破ると書く。ルールを完璧にマスターしたら、次はそのルールを破ってみるんだ。文法を無視していいという訳じゃない。学んだものを組み合わせたり、新しいものを自分なりに色々試してみて、自分に合う形を探すんだ。この時に正しい文法が分からないと、何が正しいのか理解できないから、最初のステップで文法を理解するのは本当に大事なんだ。

最後のステップはリ、これは離れると書く。”離”の意味するところは、最終的にはルールから離れるということだ。つまりこの段階になると、文法というルールを毎回意識する必要がなくなる。お前が日本語を使う時、文法を意識したりしないだろ?

でもルールから離れることが出来ても英語学習はまだ終わらないぞ。また最初から”守”に戻ってこれらのステップを繰り返すんだ。また文法を学び直すことで新しい発見が必ずあるだろう。

つまり語学学習に終わりはないんだ。

お前は、忙しくてそんなに勉強できない、と言うかもしれない。でもこれを成し遂げるには、毎日少しずつでも勉強し続けるしかないんだ。」

頭を殴られたような衝撃を感じつつ、とても恥ずかしい気持ちになりました。

おれは口だけじゃないか。。

帰ってすぐに、まず「守」を実践するべく、以前この英会話学校で勉強していたこの文法の本を引っ張り出して、それから毎日見開き1ページずつ勉強しました。

それからは、時間がどうしてもない時も、数分でもいいから何かしらの形で必ず英語に触れるようにしました。

そうやって色々な勉強しましたが、毎日の勉強を4,5年続けて、海外で働くチャンスを掴むことができました。

日本にいると英語を使うチャンスはほとんどないですし、モチベーションを保つことはなかなか難しいです。しかし本当に英語を使って何かを成し遂げたいのであれば、毎日小さな積み重ねを行うことでしか、大きな一歩を成し遂げる事はできません。

最初から毎日1時間勉強するなんて無理な話ですが、五分でもいいから習慣にして続けると、1年もすれば大きな違いが出てくるでしょう。

語学学習で大きな目標を持っている方は是非、守破離を意識して、毎日小さな一歩をコツコツ積み重ねてみてください。

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