Viki Incを退職しました


2016年2月一杯で約2年間勤務したViki Incを退職しました。

2014年の1月にサンフランシスコに突撃して就活し、その結果Vikiに入社することになり、シンガポールにやってきました。入社までの流れに興味を持った方はこちらを読んでみてください。

初めて海外に移住して100%英語で仕事をする経験を通じて色々と感じたことをまとめます。

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チームの同僚たちとの送別会

Vikiについて

Vikiをご存知ない方のために、まず少しご紹介します。

VikiはHuluやNetflixのような動画配信プラトフォームでアジアのコンテンツをメインに扱っています。ユーザーは全世界にいますが、北米が大きな割合を占めています。

中でも特筆するべきポイントは、すべての字幕がユーザーによって作られているというところです。

本社はサンフランシスコ、開発の拠点はシンガポールで、その他にもソウル、上海、東京など世界各地にオフィスがあり、社員の国籍は合計20ヶ国以上、言語は30ヶ国語以上という非常に多様な環境です。上の写真だけでも9ヶ国!

ほとんど人がバイリンガル以上でトリリンガルも珍しくないという、日本では考えられなかったような環境です。

2013年に楽天が$200Mで買収し、大きな話題となった会社です。

何をしていたか

VikiにはFrontEnd Engineerとして入社しました。Webアプリを担当するチームに加わり、前述のユーザーが字幕を作るためのアプリのフロントエンドの開発を担当しました。

そこから徐々にバックエンドも担当していくようになり、このアプリを担当していたもう一人のエンジニアが退職したタイミングで、このアプリに関わるすべてを任される形になりました。

その後このアプリのProduct Managementをしている人がいなかったため、自分にやらせてくれと名乗りを上げ、半分Product Manager、半分Software Engineerという社内でも他にいない形の働き方になりました。

更にそれと同時に、社内唯一のFlash Developerが退職することになり、他にFlashがわかる人がいなかった為、Flash Video Playerの引き継ぎと更に後任の採用も任され、後任が決まるまでの間、細かいメンテなどを行っていました。

と言う具合に、とにかく色々なことを経験させてもらいました。

英語について

英語については最初の1年くらいは本当に苦労しました。

これらの記事にも書いているように、 僕は帰国子女ではないので元から英語ができたわけではなく、コツコツ勉強して海外で働く機会を得ることができました。

しかし面接は突破できるレベルの英語力はあったものの、実際に仕事でミーティングやディスカッションに参加したりするとなるとワケが違います。

更にVikiでは色々な母国語を持った人たちが、様々な英語を喋るのでそれらを認識するのにも本当に苦労しました。インド英語を始め、シングリッシュ、ベトナム訛り、オーストラリア、イギリス、アメリカなど、あまりにも違う喋り方の数々に英語の正解ってなんなんだろうとすら思いました。

しかしProduct Managementを担当してから、アメリカとのカンファレンスコールやディスカッションのなど、コミュニケーションの機会が圧倒的に増え、そこからかなり英語力の上達が実感できました。

あとは前述のFlash Developer採用の際、なぜかインドからの候補者が多く、彼らをSkypeで面接する機会が非常に多くなりました。インド在住の人たちの強めの訛りと、途中でブツブツ切れるような決して良いとは言えないネットワーク環境によって、インド英語力が格段に伸びました。

つまりこれらを一言でまとめると、慣れるしかないということですね。

ひたすら聞いて、ひたすら喋るという方法のみが、本質的な英語力を上げる道なのだと改めて実感しました。

多様性のある環境で働くこと

前述のように、様々な国の人たちが働いているため、日本では知りえなかったような文化や考え方を日々学ぶことができました。僕の席の右隣がパキスタン人、左隣がイラン人、後ろに中国人で、前にはベトナム人という毎日で、色々な発見が日々あるのは容易に想像できるでしょう。

ここには書ききれないくらい沢山の学びがありましたが、イスラム教徒の友達が多く出来たことが、自分の価値観を一番大きく変えました。

日本では多様な人種や文化に触れることがあまり多くないため、どうしても排他的な思考になってしまいますが、世界に出て勝負するには、多種多様な文化を理解し尊重することが非常に大切であると感じます。

シンガポールについて

前述の多様性を支えられているのは、ここがシンガポールであるからという理由も間違いなくあるでしょう。

シンガポールは中華系、マレー系、インド系をメインに様々な国から人が集まっていて、日本人も現時点で3万人以上います。ちょっと街を歩くだけで色々な言語が飛び交っているのがわかります。

Viki入社以前はシンガポールに来たこともありませんでしたが、非常に良いところで気に入りました。

  • 各国の様々な料理が楽しめますし、日本料理や日系スーパーも多くあります。
  • 東南アジアの近隣諸国へ行きやすいため、旅行も楽しめます。
  • 治安も非常によく夜中も安心して出歩けます。
  • 常夏の安定した気候で年中同じ格好で過ごせます。

以上のことから、日本人の移住難易度は非常に低い国だと思います。他の国のことは知らないですが、シンガポールに住めなかったら、他の国には住めないんじゃないかとすら思います。

唯一の難点は家賃が高いというところですね。

まとめ

シンガポールでの2年間は非常に素晴らしい経験となりました。

これからシンガポールを離れることにはなりますが、次についてはまた追ってご報告したいと思います。

この記事を読んでVikiに興味を持った方がいたら、常にエンジニアは募集しているので、こちらのページを見てみてください。

沢山の友達が出来たので離れるのは辛いのですが、本当に素晴らしい2年間でした!