非帰国子女の英語勉強法


英語の学習については常に胡散臭い情報が出回っており、いろいろと言いたいことがあるので、今回は自分の経験から英語の勉強法について意見を書いてみます。

まず初めに、タイトルの通り僕は帰国子女ではなく、もともと英語が出来たわけではありません。日本生まれ日本育ち、学校の英語の成績も特に良くありませんでした。ですが昨年シリコンバレーで就活をして、現在シンガポールで働いています。シリコンバレーでの就活記録はこちら

現在僕が働いているVikiのシンガポールオフィスは、10カ国以上からメンバーが集まっており、コミュニケーションはすべて英語です。英語は入社してからも本当に苦労しましたが、ようやく自信がついてきました。

それでは、英語の勉強に苦労してきた(今でもしている)自分の体験をふまえて、同じように英語で苦労している方々に向けて、非帰国子女の英語勉強法をまとめていきます。

英語学習で知っておくべきこと

英語の学習については様々な情報が出回っていますが、英語を勉強する上で必ず理解しておかなければならないことがあります。それは、「英語力は4つのスキルから構成されている」ということです。それらは、リスニング、スピーキング、リーディングとライティングです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、きちんとこれを踏まえた上で学習法を提示しているものはなかなか少ないように感じます。

ところで、日本人は英語がなぜ「喋れない」のでしょう。

答えは非常に簡単で、スピーキングのスキルがないからです。日本の英語教育は文法、単語が中心で上記の4つのスキルの中だとほぼリーディングのみです。つまりスピーキングのスキルは鍛えていない訳です。いくら単語や文法を知っていても、それをスピーキングやライティングで使いこなす、リスニングで聞き取るとなると別問題なのです。もちろんそれぞれの能力の伸びにある程度の依存関係や影響はありますが、基本的にそれぞれの能力を伸ばすにはそれぞれ別の勉強法をして、バランスをとりながら全体の英語力を伸ばしていかなければならないのです。「最近リスニングが弱いからこの勉強を中心に行おう」といった具合です。

例えば、ひたすら聞いても「喋れる」ようにはなりません。 英語の文章が聞き取れるからと言って、それが会話で使えるとなると別問題ということです。もしかしたら漢字に例えると分かりやすいかもしれません。読めるけど書けない漢字、沢山ありますよね? それと同じで、リスニングで聞き取れるフレーズや単語が、スピーキングで使えない、ということは当然起こります。ですので、これらをバランス良く勉強して伸ばしていかないといけないのです。

ゴールを決める

ではどう勉強していくべきなのか。それにはまず、英語をどこまで使えるようになりたいのかをきちんと考える必要があります。目指すものによってアプローチは異なります。

例えば「旅行で軽く英語が喋りたい」のであればスピーキング中心に頑張れば良いわけです。ここでTOEICの勉強を始めても完全に見当違いです。TOEICはスピーキングをテストしないですからね。とにかく喋れるようになりたい人は、オンライン英会話とか、もっとお金かけたくなければ外国人の集まるバーに通ってみてはどうでしょうか。スピーキング上達の第一段階は、間違いを気にせず躊躇なく喋るようになることです。文法の正誤を叩き込まれた我々には、これがなかなか難しいと思っていますが、それを乗り越えるにはとにかく当たって砕ける勢いで喋りまくるしかないです。最初は単語の羅列を喋るだけでもいいんです。

一方、英語をビジネスでネイティブと対等に使いこなしたい、というような高いゴールを持っている人は、4つのスキルをバランス良く伸ばすことが大事です。一番の近道は、毎日英語を使わなければならない環境に行くことです。当たり前ですが英語に触れる時間が多ければ多い程、上達は早くなります。英語力は、英語に触れた時間の積み重ねでしか上がる事はありません。とは言っても、そう簡単に環境を変えることは出来ないですよね。僕も実に10年日本で英語を継続的に勉強して、ようやく日本を飛び出しました。では具体的にどう勉強するべきか、ここから先は高いレベルの英語力を目指したい人向けに書いていきます。

毎日必ず英語に触れる

前述の通り、英語力は英語に触れた時間の積み重ねでしか上がることはありません。英語がなかなか上達しないからといって自分の能力を責めないでください。単純に勉強が足りないだけなので、努力を重ねれば必ず上達します。毎日10分でもいいので英語に何かしらの形で必ず触れましょう。僕も英語を勉強し始めた頃は、英会話学校の前後にしか勉強せず、ある日先生に目を覚まされてから必ず毎日触れるようにしました。(このエピソードはいつか書きたいと思います。)

やっぱり文法は大事

前述した4スキルの中に文法や単語が入っていなかったと思った方がもしかしたらいるかもしれません。僕の中で文法と単語は4スキルと照らし合わせると以下のようなイメージです。

english_skill_figure

4スキルに横断しており、下から支える役割をしているというイメージです。つまり文法力や単語力がなければ4つのスキルを支えることができません。

文法はやはり大事で、正しい文法を知らなければ間違いに気づくことができません。文法を正しく知っていれば、今自分が喋った英語や書いた英語が、「何か間違っていたかもしれない」と気づくことができるのです。それができれば何が間違っていたか正しく理解し、次回それを直すことができます。

また知らない表現を読んだり聞いたりしたときに、文法と照らし合わせて、論理的に意味を整理することができ、それを次に自分で使いこなすこともできるのです。とは言ってもマニアックなルールばかり覚えても仕方ないので、基礎からしっかりやれば十分です。

こちらが僕が使っていた本です。体型的かつ網羅的に英語の文法を学習できるので非常におすすめです。全部英語ですが、解説の英語自体は易しいですし、例文も多くイラストもあったりするのできちんと理解できます。

学習戦略

以上を踏まえて全体的な英語学習戦略としては以下をおすすめします。

  1.  4スキルの中で今何が一番足りていないか、何を一番伸ばしたいのか考える。
  2. そのスキルを伸ばせる学習を自分の現在のレベルに合った形で行う。
  3. ある程度伸びを実感できたら1に戻る。
  4. これとは別に継続して文法力、単語力を伸ばす。

英会話学校に通う場合はこの方針にそって進められるところが良いです。

2の部分の「自分のレベルに合った形で行う」というのは結構大事です。リーディングが弱いからといって、いきなり英字新聞を読み始めると辛すぎて挫折します。僕が経験者なのでわかります。

いかがでしたでしょうか、基本編としては以上です。次回はもう少し具体的な学習法に踏み込んで書いていきたいと思います。

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